とある大学生の世界一周一人旅

一人旅の日記がわりに。

プリー 8日目 お祭り初日

午前は練習

今日も今日とて練習をしている。ひたすらメトロノームのテンポに合わせて、4分音符やら8分やら叩いたり、足を合わせてみたり、練習自体は非常にシンプルで、単調すぎて頭がクラクラすることもある。そういう時は、曲を聴いてテンションを上げたり、人に見てもらったりして緊張感を出している。

 

タブラ二回目

タブラのレッスン二回目だ。レッスンでは、一回に出る宿題がとても多いせいで、2時間は自主練習しないと、ついていけなくなる。タブラには、たくさんのリズム形式があって、先生はそれを10万くらい覚えているといっていた。タブラはひたすら暗記暗記で、体に染み込ませるまでやるしかないのだなぁと思った。まあ、それは他の楽器でも同じことが言えるか。

 

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↑夜に屋上でタブラを練習中。夜のプリーは意外と寒い。震えながら叩く。

 

祭りの時間だ!

今日は、ナチョスさんの参加するお祭りの日だ!夕方の16時から夜21時まで様々なアーティストが、それぞれの楽器を奏でたり、盆踊りを踊ったり、たくさんのプログラムが詰め込まれた6時間だった。

 

16時半ごろに、同室になったsさんと一緒に祭りに参加した。客席には、すでに半分以上現地人が座っており、席に座ると子供がわらわらと集まってきた。男女問わず、だいたい幼稚園から高校生くらいまでの子供たちだ。

 


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↑なぜかラップスタイルが流行っていた。

 

この子達、ズーーーッと絡んでくる。離してくれない。もう、あまりのパワーにクタクタになってしまった。インドの子供達は割と男女問わず仲良しな感じがする。大学生くらいでも恋愛ではない意味でよく仲良くしている姿を見るからだ。

 

なんとか逃げ切った頃にはとっくにお祭りは中盤に差し掛かっていた。会場の後ろの方には屋台もいくつか出ていて、そこに行ってみることにした。

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↑左からエビ焼き(たこ焼きのタコがなかった)。わたあめ、そしてじゃがバターをは、ジャガイモが手に入らなかったらしく、無関係のインド人が勝手にトウモロコシを揚げたお菓子のようなものを売っていた。

 

 綿菓子を売る

綿菓子のところに行くと、ホステルで仲良くなった元プロボクサーのおっちゃんが、綿菓子を売っていた。私は、なんとなくそこで売り子を手伝うことにした。

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↑すでに半分ほど売れている。

 

面白いことに、なぜかオレンジのものから先に売れている。色は、白 ピンク オレンジの3種類あったが、あっという間にピンクだけ残る。理由は分からなかったが、おそらく国旗🇮🇳の色が関係しているのではないかと思う。日本の紅白的な感じでオレンジと緑は縁起が良いのかも。

 

綿菓子の売り子をしてさえ、感じたのは、貧富の格差だ。綿菓子は一つ10ルピーで販売していたのだが、やすやすと買ってもらえる子供もいれば、指をくわえて(本当に文字通り)ジーッと見つめてくるだけの子供もいる。たった10ルピー(15円)だとしても、本当に貧しい人々、例えば不可触民(アンタッチャブル)人々は、嗜好品に対して使えないのだなぁと思った。なので、格好が小汚くて、親が来ていなさそうな子供達が一定数集まると、ポケットマネーで買ってあげて、ちぎって配ることもあった。

 

後々聞いた話によると、プリーでは漁村の民がいて、彼らは不可触民なのだそうだ。興味深いのは、日本の穢多と同じく、カーストの低い人々は、殺生をする仕事をになっていることだ。

 

他の人の話を聞くと、ある6歳くらいの子供にすごく懐かれた人が、他の子供のところに行こうとすると、その子から何度も止められたらしい。初めは、ヤキモチだと思っていたが、どうやらカーストが関係しているらしく、カーストの低い子供のところに行かせたくないらしい。その話を聞いた時、インド社会で、どれだけカーストが浸透しているのか、初めて実感した。

 

ホステルの歴史

綿菓子が完売したので、おっちゃんと、そそくさとホステルに引き返した。8時になる前だったと思う。その後、そのおっちゃんと一緒に泊まっているホステルの歴史について話した。おっちゃんは何度もプリーを訪れており、面白い話が聞けた。

 

というのも、そのホステルは、最近まで大麻宿だったらしく、ほとんどの客が大麻を吸う男の客だったそうだ。(仏教の聖地は大麻が合法)しかし、改装して、ヨガ留学生(若い女の子が多い)たちが宿泊し始めてから、大麻が表立って吸えなくなってしまい、ホステルの雰囲気もガラッと変わったそうだ。もちろん、今でもプリーでは安く大麻が手に入るらしく、数人は吸っている。インドはそういう人が集まる傾向があるようだ。私は、ゴアしかドラッグの聖地として知らなかったが、話している相手が、実は大麻を昔吸っていたりと、大麻が普通に身近にある感じがとても奇妙に思える。