とある大学生の世界一周一人旅

一人旅の日記がわりに。

プリー1日目 謎の儀式に参加

宿までの道のり

プリー駅に降り立つと、タクシーの人や、ホテルの人に声をかけられる。私は、前の宿の人に聞いていたオススメの宿に泊まるべく、(ネット予約不可のところなので、予約していない)タクシーの運ちゃんに聞きまくった。すると、人力のリキシャーで行ってくれるらしい。80ルピーを50ルピーまで値下げしてもらって、乗車。多分少し割高。相場は40ルピーくらいだと思われる。


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↑駅構内と、自転車をこぐおっちゃんの姿。

15分くらいこぐと、海岸の入り口に到着した。どうやら、その宿は海岸の上に立っているらしい。おっちゃんに礼を言って、その宿を目指す。砂に足を取られて歩きにくい。そこで、逆引きの男に出会った。彼にホテルの名前を言うと、ついてこい、と言われる。そのまま宿に到着。

 

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↑なぜか宿の前に牛が。野良か飼い牛かわからん。結構立派な体格なので飼い牛か。

 

オーナーと私

旅を始めて、初めて予約なしで入った宿。シングルで一泊500ルピー(800円程)。風呂もトイレもファンも付いてた。1週間以上で400ルピーに値下げしてくれるらしい。

 

宿に荷物を置いてから、列車で飲まなかった牛乳をおっちゃんと一緒に飲んだ。おっちゃんは1980年くらいからこのホテルを続けているらしい。40年!すごい!!私がコルカタから来たことを告げると、「コルカタめちゃめちゃピーポー(原文ママ)」と言った。いや、おもろすぎやろ。

 

とりあえず腹ごしらえ

お腹がすごく空いていたので、そのおっちゃんオススメのレストランに行くことにした。peaceという、名前からしていかにもプリーにありそうなレストランである。(プリーはインドの中でも平和なところだと言われている。)

 

魚のマサラと白米とジュースを頼む。ジュースのところにウォーターレモンジュースと書いてあったのに、頼んだらウォーターメロンジュース(スイカジュース)が出てきた。そして安定の白米の多さ。

 

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↑マサラとは、香辛料のペーストで煮込んだ料理のこと。見た目はカレーみたいだけど、味はちょっと違う。インドに行ったら食べてみてほしい。

 

別の宿で待ち合わせ

その後、ドラムの先生である、ナチョスさんと、別の宿で待ち合わせをした。ナチョスさんはプリーに住んで三年になる日本人ドラマーである。見た目は重量級プロレスラーであるが、めちゃくちゃ謙虚で優しい。とりあえず荷物を置いて、いざ、ドラムレッスンへ。

 

ナチョスさんと無事合流し、バイクの後ろに乗せてもらって連れて行ってもらう。レッスンの場は、なんと家の一階を改造して作った部屋だということで、音響設備などをどんどん揃えているとのこと。周りの建物も、まだ工事中のところがあり、常時カンカン鳴り響いている。

 

ドラムレッスン ガイダンス編

建物の中に入ると、インドとは思えないほど清潔で綺麗な白い壁、床。至る所にスネアが置いてある。壁掛けのも!インテリアまでドラム一色だ。手前の部屋と奥の部屋で二つにわかれていて、奥の部屋にはドラムが二台置いてあった。

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お値段は1時間半で500ルピー(800円)。日本だと、1時間7000円ほどになるので、安定のお安さ。ナチョスさんは現地の子供達にもドラムを教えてあげているそうだ。

 

初めは、レッスンの概要や、成り立ちなどの説明だった。基礎練やドラムも少しはやったが、お金は取らず、基本的な説明で終わった。次からが本番だ!頑張るぞ!

 

 

ゆっくりゴロゴロできない

昼飯を食べたあと、宿に帰った時、久しぶりに1人部屋だったので、ゴロゴロしようと思った。しかし、一つここで問題が。なぜかインディアンなミュージックが絶え間なく流れている。結構な爆音で。初めは宿のbgmなのかと思っていたが、よくよく観察してみると、どうやら裏手の建物から流れてきているようだ。しかも、一定の曲がずーっと流れるのではなく、ある程度すると全く別の曲に変わるという手の込み様。

 

しばらくは、宿で動画見て、ゴロゴロして、と久しぶりの1人を満喫していたものの、やっぱり集中できない....。夜の22時くらいだろうか。今までスピーカーから流れる曲だったのが、いきなり途切れ、シンバルのようなものが鳴り始める。訳がわからない。しばらく続いたあと、おっさんの生歌と生演奏が始まった。もう、これは行くしかねぇ。

目的地が宿のすぐ裏手だったのと、海岸沿いの観光地で人が多かったので、外は暗いが少し様子見をすることにした。

 

謎の儀式に飛び入り参加

裏手に行ってみると、たくさんのバイクが止まっていて、広間の上に、楽器を演奏している人が沢山いる。小さなシンバルみたいなものと、太鼓と、生歌で、いかにもインド的なbgmだ。左手には何かの儀式の準備がなされている。そこにぼーっと立っていると、中から出てきた半裸の司祭?のような人が、座れと言うので、現地人に混じって一人ポツンと座る。


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それから1時間くらいはずーっと生歌生演奏が続いた。クレイジー。そう思っていると、不意に横にいたおっちゃんが、何か食べるか聞いてきた。とりあえず頷く。奥の間に入れと促される。他のインド人の真似をして、奥で地べたにあぐらをかく。すると、目の前にバナナの葉と、その上に飯が盛られていく。

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さっき晩御飯は食べていたので、お腹的には70パーセントくらいだった。やばい。大丈夫かな。そう思いつつ、周りを見ると、他のインド人たちは右手で食べている。私もそれに習って右手だけで食べる。どうやら、コメと混ぜつつ食べるのがインドスタイルらしい。

 

白いのが米で、赤いのがパイナップルなどが入っていて甘めな酢豚的な何か。茶色が辛めのスパイシーなもの。これの他にキールというバナナ風味のデザートもでた。まあまあかな。

 

食べ終わると、隣のおっちゃんが、インド流儀をレクチャーしてくれる。おっちゃんがやる通りに、バナナの皮をたたんで地べたに放った後、手と顔を洗う。そして、また元どおりの位置に座る。

 

結婚式?

また演奏を聴いていると、儀式の準備をしている場所で、さっきの司祭が焚き火を始めた。その横で男の人と女の人が、共同作業で菊の花とか色々なものを火に投げ入れていく。この時、私はこの儀式が結婚式のようなものなのかも知れないと思い始めた。

 

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↑右の人影が、男の人で、その左に女の人がいる。

 

みてわかる通り、焚き火が結構立派なので、こちとらかなり暑くなってきた。時間は24時をまわっている。すると、おもむろに司祭?が本を取り出してきて、ページに名前と住所をかけと言われる。名前とjapanとかく。次に書けと言われたのが、なんとお布施の額だった。ご祝儀的なものかもしれない。しかし、なんとここで皮肉なことに、小銭入れを宿に忘れており、500ルピー札しか手元にないことが判明。泣く泣くなけなしの500ルピーを寄付する。全く...幸せになってくれよこの野郎!

 

儀式は終幕へ...

儀式も終わりに近づいた頃、司祭から、手に何かお粥みたいなやつと、木のみをもらう。食えと言われたので食う。その後、女の子に写真を頼まれる。写真を撮った後、これは結婚式なのか聞いてみると、答えはNO.

 

ええ、これ結局なんやったんや...

 

これがなんの儀式かわかる人ぜひコメントお待ちしております...

 

代償

そして、この日の夜、、前々から良くなかったお腹の体調が悪化。お尻からスープカレーがとめどなく溢れる始末。宿には和式に似たインド式便所のみで、ペーパーはない。ポケットティッシュでひたすら尻を拭く夜を過ごす羽目になった。出すもん出したら少しは落ち着いたのでなんとか眠りにつくことはできたが...インドは恐ろしい。