コルカタ→プリー 列車でgo
準備
今日の夜10時半発の夜行列車に乗って、プリーと呼ばれる海沿いの街に行くことにした。そこで、ドラムを教えている面白い人がいるらしく、会ってみたくなったからだ。実は、昔少しだけドラムをやっていた時期があったので、尚更である。宿にお願いして列車のチケットを予約し、友達と一緒にご飯や両替を済ませ、ミルクとチョコレートを買った。準備万端である。
コルカタの列車は、だいたいが始発で、出発する駅が3つある。私はその中でもハウラー駅と呼ばれるところからの駅を選んだ。また、インドの列車は等級が3つあり、その中でも一番安いスリーパークラスを予約した。エアコンの有無や寝台の数によって決まるらしい。スリーパークラスはエアコンなしの三段ベッドである。お値段は430ルピー、一つ上の3Aクラスは1200ルピーほどである。
列車に乗るまで
午後9時前、ハウラー駅に行くために、uberと呼ばれるタクシー配車アプリでシェアタクシーを呼ぶ。乗り込むと、助手席に既に女の人が乗っていた。運転手にハウラー駅と、プラットフォームナンバーを告げる。ハウラー駅は新旧で建物が二つあるらしく、タクシーで行くときは乗り場の番号か、新旧どちらかは伝えた方がいいだろう。それからしばらくしておばあさんが乗って降りて、女の人も降りた。タクシー代は140ルピー。それから人の流れに沿って歩いていると、駅の入り口に着く。
宿の情報によると、インドの電車はよく遅延するので、出発の20分前くらいまでは電光掲示板の様子を見たほうが良いらしい。早速みてみる。私の列車no.は12837...
見事に自分のだけ遅延しとるやないかーい
本来は、22時35分発のはずが、00時45分になっていた。あと約3時間は待たなければならない...それからは、そこらへんの地べたに座り、ひたすら本を読み、ブログを書き、色々やって時間を潰しまくった。ハウラー駅の中は電車待ちの人でさながらピクニック会場である。しかもその中を野犬が走り回る。まさにカオス。これがインドか。
そのうちに00時くらいになったのでプラットフォームまで歩く。歩いているうちに目の前で目的の電車が到着した。途中で点々とゲロが落ちていた。最悪である。しかしまた、この電車が長い。どこが自分のシートなのかわからん。そこらへんの親子連れに尋ねると、自分のところと近いので案内すると言われ、ついていった。かなり歩くと、電車の本当に端っこの方にあった。お礼を言うと、娘さんの方もgood nightと言ってくれた。可愛かった。
乗車後
自分の席に向かう。自分は一番上のベットを予約していたので、そこに登る。
席の作りはかなりシンプルで、夕飯などはないし、毛布もない。周りの人たちは、全て自分で持ってきていた。天井には錆びついた扇風機が付いていた。夏はこれを使うのだろうか。インドでも、物売りが水や食べ物を車内販売していた。
しばらくすると、列車が動き出した。動き出すとどこからか風が吹いてきて寒い。席の端の壁に、穴が空いており、どうやらそこからの風のようだ。ただ、下の席のほうが寒そうだったので、今のシーズンは上の席のほうがいいだろう。
横になって、目を瞑ると、意外にも眠りにつけた...はずだったのだが、4時ごろに寒さと尿意で目が覚めた。しまった。トイレの場所がわからない。幸運にも、下のインド人が起きていたので、トイレの場所を聞くことができた。これまた幸いにもトイレからかなり近い席だった。トイレはボットン便所で、もちろんペーパーはなかった。それどころかティッシュを捨てるところさえなかった。仕方ないので、ティッシュは窓から捨てた。日本の常識が崩壊する瞬間だった。
さて、尿意の方はなんとかなったが、いかんせん寒い。靴下を取り出して履き、ユニクロのウルトラライトダウンとパーカーを二重で羽織る。バックパックを枕にして、なんとか無理やり眠った。
朝になり、
翌朝、8時ごろに目がさめる。外はもうかなり明るく、下のインド人家族がなんか話してた。しかも挨拶されたので仕返した。プリーまではまだ少しかかりそうだ。買っておいたチョコレートを食べ、ゆっくりとくつろぐ。寒さはだいぶマシになっていた。
各駅停車なので、停車しつつゆっくり進む中、物売りだけでなく物乞いも車内販売?をしていた。ある物乞いは歌を歌いながら車内を歩いている。そういうやり方もあるのか...と思える体験だった。
朝の9時頃、ようやくプリーに着いた。
プリーでは一体どんな出会いが待っているのだろうか。