とある大学生の世界一周一人旅

一人旅の日記がわりに。

プリー13日目 何もないバレンタイン

タブラについて

今まで、タブラのレッスンを受けて来たが、タブラについて説明していなかったので、簡単に説明しようと思う。タブラとは、インドの伝統的な打楽器で、ボンゴのように大小二つの太鼓からなる。だいたい、シタールという弦楽器や、笛など、他の楽器とセッションして演奏され、聞けば必ず聞いたことがあるような音である。インド音楽には必ずと言っていいほど使われている。

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演奏方法は、指を使って一つの太鼓で4.5種類の音を出す。先生並みになると、超高速で叩けるようになり、名人は皆、速いテンポで飄々と叩く。音楽やダンスなどは、神々への捧げものとして扱われてきたので、カースト的にはかなり高いそうだ。ちなみに、超人、つまり神の域に達したミュージシャンのことを、インドではパンデッラというらしく、この域になるともうカーストも関係ないレベルらしい。

 

ランチで失敗

今日は、ランチに、初めてのレストランへと飛び入りで行こうと決めていた。歩いていると、ビリヤニという大きな看板が見えた。ビリヤニがとても食べたい気分だったので、屋台に入る。屋台といっても、オンボロな家の中に椅子をぽつんと置いただけのものだが。そこで、作ってくれたビリヤニのプレートを食べる。

 

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このビリヤニが、今まで食べた外国料理の中ですこぶるまずかった。ビリヤニに使われているお米の種類が、香り米で、なんとも言えない風味を漂わせている。トイレの消臭剤の匂いが、米についていると思えば想像しやすいと思う。また、付属のソースも全てパクチーがバシャバシャに入っていて、食べられなかった。唯一食べられたのは、ビリヤニの中に埋まっているチキンの塊だった。必死に全てのチキンを掘り出した後は、もうお手上げで、謝りながらも、残させていただいた。しかも、店主は私の様子を見て、本当は70ルピーのところを、50ルピーにしてくれた。ここのインド人は本当に優しい人ばかりである。とても申し訳ないので、また、別の日に別のメニューを頼もうと思う。

 

バレンタイン??

宿でできた友達に、近所の店で5ルピーで買えるチョコバーを教えてもらい、さっそく今日二本買って食べてみた。しかし、チョコは美味しかったが、ビスケットがまずく、美味しいとは言えなかったので、残りの一本をどうしようか迷っていたが、その時私は思い出してしまった。

そうだ、今日はバレンタインデーだったのだ。皆さんはインドにバレンタインなんてないだろうとお思いかもしれないが、日本と同様にあるらしい。まあ、女が男にチョコを贈る習慣が実際に頻繁なのかどうかは定かではないが。少なくとも、行きつけのスイーツ屋さんの店主曰く、バレンタインデーはインドの伝統とは全く関係ないので、嫌いだそうで。スイーツ屋はあまり儲かってないみたい。

 

ということで、バレンタインにかこつけて誰かにチョコバーを押し付けるという素晴らしいアイデアを思いつく。宿に帰って最初に会った人に渡そうと思っていたが、その人はなんと齢60のジジイだった。まあ、私にとってはジジイだろうがなんだろうが関係がないので、チョコをあげた。なぜか喜んでいた。ご近所さんなので、今後また色々便宜を図ってくれるかもしれない。